気晴らしに去年鍛造して放置していたSUS440c鋼で包丁を作りました。焼入れしていないため鈍らです。
ところで、焼入れについてご存知でしょうか。うちの親父はいままで、ステンレス製の磯がねをガスコンロで炙って焼入れしていたそうですが、鉄にしてもこの方法で焼きが入る事はまずありません。むしろ、包丁やナイフなど、すでに焼入れされているものをコンロであぶってしまうと、逆に強度を落とす結果になります。ですから、切削箇所が高温になるグラインダなどで研ぎ直す場合は注意が必要です。そもそもSUS304やSUS316などのオーステナイト系と呼ばれるステンレスは、炭素量の関係で通常の方法で焼入れしても効果は期待できないと言われています。SUS440cは焼入れが可能とされていますが、ナイフや包丁サイズとなるとガスバーナーで全体を適温まで熱するのには無理があるようです。
それでも自分で焼入れがしたい場合は、ホムセンで七輪と炭、コークスなどを買ってきて送風しながら焼けば、焼入れできる可能性はあります。焼き加減を素人目で判断するのは難しいと思いますが、磁石が付かなくなることで適温を知る事ができるといいます。
